YA-MAN(ヤーマン)は、この1年で一気に知名度を上げ勢いにのっている格闘家(キックボクサー)で、「オープンフィンガーグローブ」が代名詞となっています。
YA-MAN(ヤーマン)は先日行われた世紀の格闘技イベント”THE MATCH 2022”にも出場し、K-1芦澤選手と対決しました。
長年待望されたメインカード天心vs武尊戦は期待通りに素晴らしく、多くの人に感動を与えたましたが、負けないくらい会場を沸かせた試合がYA-MAN(ヤーマン)vs芦澤戦だったと思います。
試合前から乱闘寸前まで行くなど、かなりの盛り上がりをみせました。
YA-MAN(ヤーマン)の代名詞オープンフィンガーとは?気になる生い立ちや戦績、THE MATCH芦澤戦についてまとめていきたいと思います!
YA-MAN(ヤーマン) オープンフィンガーがなぜ代名詞に?戦績や入場曲も紹介
YA-MAN(ヤーマン) 選手基本情報
- ニックネーム:キングオブストリートファイト
- 身長:173cm
- 体重:63kg
- 生年月日:1996年5月31日
- 血液型:O
- 出身地:埼玉県富士見市
- 構え:オーソドックス
- 得意技:左ボディ
- バックボーン:野球
- 苦手なもの:ギャル
- 戦歴:15戦12勝3敗(5KO) ※2022年6月現在
YA-MAN(ヤーマン) 入場曲は?
YA-MAN(ヤーマン)の入場曲はBlack Eyed Peas『Showdown』です。
アメリカ映画で使われているファンファーレで始まるサウンドが、格闘技のオープニングにマッチしていてかっこいいです。
YA-MAN(ヤーマン) オープンフィンガーグローブで覚醒
オープンフィンガーグローブとは、通常のボクシンググローブと違って指先の部分が剥き出しになっていて、拳の部分も薄い作りになっているものです。
パンチが当たった時の衝撃が強いので、KOが生まれやすいと言われています。
総合格闘技で使用されるグローブですが、キックボクシングではあまり使われません。
YA-MAN(ヤーマン)の所属団体RISEが、2021年5月の試合で初めてYA-MAN(ヤーマン)と山口侑馬選手の試合で初めてオープンフィンガーグローブマッチを行います。
それまでYA-MAN(ヤーマン)は勝ったり負けたりともがいていましたが、初の試みであるオープンフィンガーマッチでみごと劇的なKO勝利。
気性の荒さに合った戦い方がしやすいのか、見るものを沸かせる殴り合いの試合内容で、水を得た魚のように躍動しました。
さらにその後のオープンフィンガーマッチも激闘の内容で勝利。
「オープンフィンガーといえばYA-MAN(ヤーマン)」という声があがるようになります。
オープンフィンガーグローブは見ているこっちもハラハラするほど緊張感のある試合になるので、とにかく盛り上がります。
ここで実績を残して目立てば格闘家として活路を見出せるとYA-MAN(ヤーマン)は相当な覚悟を決めたのでしょうね。
実際その通りになっているので本当に強い気持ちのファイターだなと思います。
YA-MAN(ヤーマン)の生い立ちは?壮絶な家庭環境、荒れた少年時代から努力の大学卒業まで
YA-MAN(ヤーマン) 壮絶な家庭環境
YA-MAN(ヤーマン)は埼玉県富士見市の出身です。
家庭環境が壮絶だった話が有名で、父親が薬物関係で違法行為をして服役。
そんな父親とは離婚した母親でしたが、裕福だった父の実家から養育費として3000万円を母の実家へ支払ったそうですが、母の両親がそのお金をもって逃げてしまったということ・・・。
母親は女手一つでYA-MAN(ヤーマン)とお兄さんを育てたそうですが、なんと昼は看護師、夜はスナック経営をしていたそうです。
本当に大変な思いして子育てをされたことが想像できますね。
YA-MAN(ヤーマン)は文字通り必死で働いてくれる母を尊敬していたそうですが、そんな中、母親がガンを患ってしまうというさらなる悲劇が起きてしまいます。
YA-MAN(ヤーマン)が高校2年生のときでした。
YA-MAN(ヤーマン) ケンカ少年時代
YA-MAN(ヤーマン)は中学生時代からケンカをするようになり、20~30戦をしてわずか1敗と、かなり強くて地元では有名になっていたそうですが、母親のガンをきっかけに高校2年生でケンカ生活はやめたそうです。
もし母親がいなくなってたら自分で生きていかないといけない、という想いが芽生えたといいます。
尊敬する母親が病気になってしまうというショックを受け、そして自分の将来を本気で考える契機になったこの時期は本当に転機になったのでしょうね。
YA-MAN(ヤーマン) 大学と一級建築士
母親の病気を機に、自分の将来を本気で考えるようになったYA-MAN(ヤーマン)は、大学の進路先として建築関係を志すことにします。
理由は「建築関係で稼いでいる人が母親の周りに多かったから」だそうです。
高校時代の偏差値35程度だったのが、持ち前の努力と根性で東海大学建築学科へ見事合格します。
それにしてもケンカに明け暮れた少年が、心を切り替えて勉強に集中することは容易なことではないはずですよね。
もともとの頭の良さもあったのかもしれませんが、やはり相当すごいことだなと思います。
YA-MAN(ヤーマン)は2019年に無事大学を卒業するとともに、一級建築士の資格も取得しています。
余談ですが記者会見のときに歴史上の人物や出来事に例えることも多いYA-MAN(ヤーマン)。
YouTubeでは読書家でもあることを紹介しています。
キャラクター的にはヤンチャな元ケンカ少年という印象が強いですが、インテリな面が時折垣間見えるのは、受験生~大学時代に勉強を頑張った背景があるのかもしれませんね。
ケンカばかりの不良少年が一級建築士にまで・・・ここだけでもすごいはずですが、YA-MAN(ヤーマン)がすごさはここからです。
YA-MAN(ヤーマン) 格闘家の道へ
YA-MAN(ヤーマン)が格闘技に出会ったのは大学生時代の学生キックボクシングでした。その後TARGET渋谷に入会します。
ここで運命のリングネーム「YA-MAN(ヤーマン)」が誕生します。
会長の宮城氏が本名である杉山から命名したそうです。
命名された当時本人がどう感じたかは分かりませんが、個人的にはインパクト大、呼びやすい、キャラにピッタリ、という感じがして最高のリングネームだなと思います。
YA-MAN(ヤーマン) 芦澤と世紀の舌戦!THE MATCH2022までの軌跡
YA-MAN(ヤーマン) 皇治戦で一気に知名度をあげる
オープンフィンガーで名を売ったYA-MAN(ヤーマン)に年末恒例の一大イベントRIZINからオファーがきます。
対戦相手は那須川天心や武尊とも対戦したビッグネームの皇治選手。
試合前から相手を煽って盛り上げるのが得意なベテラン選手です。
案の定YA-MAN(ヤーマン)も試合前会見では「ピーマン」といじられ、中指にピーマンを刺して突き立てるパフォーマンスをくらいます(笑)
まだYA-MAN(ヤーマン)を知らないRIZINファンも多い中、試合は予想を覆しYA-MAN(ヤーマン)が優勢に進め判定勝利!
試合後のマイクパフォーマンスもYA-MAN(ヤーマン)節がさく裂。
つらい境遇からここまでのし上がった自分を語り、今つらい思いをしている人も頑張れば道が開けるとエールを送り、見る者の胸を熱くしました。
YA-MAN(ヤーマン) 芦澤竜誠戦で会場大爆発
初のRIZINから約半年後の6月19日に、またもYA-MAN(ヤーマン)にとっては大チャンスとなるビッグマッチが決まります。
那須川天心vs武尊のドリームカードが実現した世紀のイベントTHE MATCH2022のアンダーカードに抜擢されました。
相手はK-1の芦澤竜誠選手。
皇治選手に負けずとも劣らない煽りで試合前からファンの期待を最大限にもっていく選手です。
RISE勢、K-1勢が顔を揃えた4月の記者会見では、YA-MAN(ヤーマン)、芦澤両社とも想像以上の煽り合いを見せ、YA-MAN(ヤーマン)が芦澤に詰め寄ってスタッフに静止されるというハプニングまで起こります。
そこから試合までの2か月間、お互いにこれでもかと煽り合い、負けられない状況を作り上げていきます。
どちらも「レベルが違う。絶対に勝つ」というなかで、本当にどっちが強いのか?
ヤンチャ同士の対決は殴り合いのケンカマッチ必至。
ファンの間ではメインの天心武尊戦にも劣らない期待感が生まれていきました。
そしてついに決戦の時・・・
試合前の入場からどちらもド派手な入場で会場は大盛り上がり。
芦澤はラッパーのANARCHYと歌いながら入場、YA-MAN(ヤーマン)はいつもの入場曲にバーレスク東京の美女ダンサー軍団を引き連れて入場します。
リング上ではYA-MAN(ヤーマン)の殺気に満ちた目が印象的でした。
そしていよいよゴング。
開始直後から芦澤の飛び膝蹴りで会場が一気に沸きます。
しかしYA-MAN(ヤーマン)はこれをかわしてカウンターパンチを合わせます。
試合前の殺気とは裏腹に意外にも冷静な戦いを見せます。
確実にパンチを当てるYA-MAN(ヤーマン)がすぐに芦澤からダウンを奪うと、なんと開始から109秒でTKO勝利!
期待通り、いや期待を上回る劇的KO決着のケンカマッチに会場は大爆発!!
会場で生観戦した5万6千人のお客さんが羨ましいです(笑)
YA-MAN(ヤーマン) 今後はMMAに挑戦?
自身のYouTubeチャンネルで芦澤戦の振り返りと今後の展望を語ったYA-MAN(ヤーマン)。
あれだけ煽りあった芦澤選手のことについて、「自分の土俵であるオープンフィンガーグローブマッチ、さらにアウトボクシングではなく撃ち合いをしてきたことが本当に男だった」と賞賛しました。
試合後はノーサイドで相手を称えるのは見ていて気持ちがいいですよね。
今後については驚きの発言で、なんとMMA(総合格闘技)に今年中にチャレンジするとのこと。
キックボクシングも継続して両立を目指すそうです。
キックボクサーが別競技のMMAで成功することは難しいと言われていますが、YA-MAN(ヤーマン)は前例を覆してどんどん活躍していってほしいですね!
これからもYA-MAN(ヤーマン)に注目していきたいと思います。